アイドル論(あみゅフェスvol.4に寄せて)

今日5000字くらいあるんで鬼長いです。でもたぶん中身は面白いです!なので許してください!!!

 

昨日の書き出しに似た感じになってしまうけど、今年の1月辺りからあみゅーるというメイド喫茶に通うようになりました。初めて行ったのはもっと前なんだけど、足しげく通うようになったのは結構最近のことです。 

あみゅーるは月に1回、メイドさんたちが歌って踊る「あみゅフェス」というイベントをやっていて、今日はそれに行ってきました。

昨日は「仕事、無限にやれる」と言っていたけど普通にお昼ワンパンマン見てたら全然仕事やりたくなくなってしまって、終わらなくてマジで遅刻しそうだった。あむちゃんとの約束を破らずに済んでよかった…

わたしはアイドルの現場に行ったことがなかったんだけど、色々と思うところがありました。メイドちゃんたちに対しての総括は、「みんな超よかった」です。基本的に女の子の頑張りを見ると母の気持ちになり感涙してしまう人なので。。。

とりあえず一人ずつ感想を書きます。長い/短いあるけどそこに強烈な思い入れの差があるわけではないので、安心して…感想興味ない人は後の方に全体を通して感じたこと書いてるので見てください。

 

あむちゃん

わたしの推し。今日も顔が鬼小さかった。わたしはダンスにもアイドルにも詳しくないのでよくわからないけど、あむちゃんのダンスは力強くてハリがある。しなやかかつ力強い、着物の生地で言うと博多織という感じなのですが、伝わりませんね。

推しが頑張っているのを見て感涙しそうになってしまったけどがんばって耐えた。めちゃ練習したんだろうなあとか、わたしはアイドル時代を知らないけど、アイドルナイズされた表情、きちんと前にいるファンたちに目線を与える様、すべて『アイドル』やなと思った。後に詳しく書くけど、アイドルはマインドなんだなと思ったし、あむちゃんにはアイドルマインドがあるなあと思った。

 

ひでりちゃん葉ちゃん

葉ちゃんが踊ってるときの気迫がすごかったのが印象的だった。めちゃめちゃ緊張してるんだろうなと思って母の気持ちになり精神の涙腺が崩壊した。ていうか今時のJKハッピーシンセサイザとかおちゃめ機能とか聞くの!?うちが小学生とか中学生とかの時代の歌じゃん。客に合わせてきてくれてんのかなと思ったけど、客の年齢層的に聞いてるのかわからんからどっちなんや…と思った。

あの頃はUTAUっていう自分の声でボカロを作れるソフト?が流行ってて、国内外問わず(むしろ外国の人が多かったのかも)みんなが初音ミクの真似して薫音リコとかなんかそんな適当な名前つけて作ったキャラにおちゃめ機能歌わせてたよな。大体何言ってんのかわかんないくらいボロボロなんだけど、でも自分が頑張って作ったものだしうれしくてYouTube上げちゃうんだよな。めちゃくちゃ懐かしくなったよ…(わたしはUTAUやってないけど)

MC聴きながらうちが高校生だったときあんなに面白いこと言えたかな?と結構考えてしまった。「膝のバイブスが上がる」って超パワーワードでは。ひでりちゃんのツッコミが冴えてたな、うちもJKになってふたりとタピオカ飲みたい。

 

せりちゃん

せりちゃんは滝川の方でTA-Colorsというアイドルグループをやっている女の子で、あみゅーるには結構前に入ってたんだけど、今日初めて会った(というか、見た)。

アイドルやってるんで当たり前かもしれないけど、せりちゃんもアイドルナイズされてたなあ。あんまり会話したことがないので母の気持ちよりかは純粋に「アイドルを見ている」という感じだった。どんな曲歌ってても結構マッチしててすごいなあと思った。東京アイドルフェスティバル、ステラステージみたいやなあと思って、こんなの…こんなのアイマスじゃん!と泣きたい気持ちになった。わたしもプロデューサーになってみんなをトップアイドルに導きたい。あみゅーるでもっとお話して仲良くなりたいですね!!

 

りおな

りおなちゃんと呼んでいた気がするけどおれはもうりおな!と呼びたい!りおなはうち的今回のMVPです。ヴィジュアル系を通ってきた人間なのでもう一瞬で「ああ~~~!!!血に濡れた僕は黒い十字架を背負う~~~!!!!」みたいな気持ちになってしまったんだけど最前に行ってヘドバンをする勇気がなくて申し訳なかった。もう最初目隠しして出てきたところから最高だったよ、ああ~~~~よかった…いや急に語彙力ないオタクみたいになってマジですまんなのだが…

わたしが通ってきたV系バンドはLUNA SEAとかラルク(初期は本人が否定してもV系だから…)とかBUCK-TICKとかなのでりおなちゃんとは多分あんま合わないんだけど、マインドは今も昔も通じるものがあると思うし、なんかアツかったな…最近のV系も血に濡れたりしょっちゅうなんらかが降り注いでるのかわからんけど、歌上手だったし一緒にカラオケ行きたいわと思った。わたしの渾身の河村隆一歌唱を披露して引かれたい。LUNA SEAを歌う時に河村隆一の真似をしないのは冒涜ですよ!


Acid Black Cherry 2011 FreeLive 05 「1954 LOVE/HATE」

改めて聴いたら最強だったのでよかったら聴いてくれ。Cメロ?なんつうの?が一番好きや…

 

たおぴ

たおぴ、純粋に顔と声が超よかった。たおぴはアイドルナイズされてる感じはあんましないんだけどアイドリッシュな雰囲気はあり、不思議だったな。ギターできるのやっぱいいよな、超かわいかったなあ。たおぴを見ると「目がでかくてかわいい…」以外の言葉を失ってしまうのでよくない。たおぴ、いつもリプとかくれてありがとうございます。かみちゃんがずっと密やかに見守っていてよかった。本当に「目がでかくてかわいい…」以外言葉が出ない、見つめあうと素直にお喋りできないってこういう気持ちなのかな…人生で初めて桑田佳祐に共感した

 

加えて、総じて思ったこと2点ほど。

我々はアイドル現場に何をしに行っているのか?どういう目で見るべきなのか?

わたしは初めてアイドルの現場を観に行ったのでファンってどんな感じなのかな?と思ったんだけど、カメラに集中していたりコール?をしたり普通に観たり、まあ色々でした。

わたしのスタンスは「メイドちゃんたちの頑張りを見守りに行く」という感じで最初から『曲』ではなく『パフォーマー』にフォーカスが当たっていたので、知ってる曲も知らない曲も、ノれる曲もノれない曲もフラットに楽しめたんだけど、ノれない曲の時にあからさまに「つまんな」みたいな雰囲気を出している人が散見されて、マジ?と思った。

どういうスタンスで見るかは人それぞれなんで全然いいんだけど、みんな根底には「目的がどうであれ、第一目的はメイドちゃんを見守る/応援することである」という気持ちがあるもんだと思ってたので、ちょっとびっくりした。

 

なんで彼らはそういう態度をとったかっていうのは、たぶん

  1. 単純にパフォーマーが好きではない
  2. アイドル現場は楽しくなってなんぼという気持ちがある
  3. 「つまらないものを客がわざわざ盛り上げる必要はない」という気持ちがある
  4. パフォーマーは仕事の一環でステージに立っていると捉えている

の4点のうちどれかか、すべてか、なのかな、と思いました。

 

1、2は好みや主義の話だから全然よくて、気になるのは3、4なんですよね。

わたしは今日のイベントを「知り合いの一般人が生活の延長でステージに立っているもの」と認識していたんですよ。みんなにもこの文化があったかよくわからないけど例を挙げると、高校の学祭でバンドやってたやつが、学祭終わった後ライブハウスを貸し切って生徒を呼んで行う裏ライブ。あれは身内だし多少パフォーマンスが好みに合わないと感じても、知り合いだし温情があるから、客側が茶化したりして盛り上げるじゃない?今日わたしが見に行ったのはそれと同じものの感覚だったんですよね。払ってるお金も少額だし。

でももしパフォーマーを「仕事の一環としてステージに立っている人」と認識してたら、それなりのクオリティや客を楽しませる演出を求めるだろうなと思ったんですよ。「お金払ってるんだから客が盛り上げる必要はないじゃん」というのも、それならわかる。実際、彼女らは仕事の一環としてステージに立っているわけで。

 

でもイベントのテーマは、お金を集めるということはまず第一目的だけど、「メイドさんたちがそれぞれ好きなこと・やりたいことをやる、その頑張りを発表し客は応援する/労う」みたいなことなんじゃないかと思うので、好みに合わないからって「なんじゃこれつまらん(仁王立ち)」っていうのはどうなのかなあ…と思いました。メイドさんたちも「発表するから観に来てね」って感じじゃん。「頑張りを評価してね」ってことじゃないのか。

 

わたしは客に媚びない女の子が大好きなので、みんながみんな盛り上がる曲とか騒ぎやすい曲をやる必要は全くないと思うし、わたしがメイドさんだったらケンタウロスのコスプレをして「誰だ!」を歌うと思います。

 

ただやっぱり彼女らは歌って踊ることのプロではない(せりちゃん除く)けど仕事の一環でステージに立っていることは事実なので、客の求めるものにある程度擦り寄って行かなきゃいけないんだろうか…と思いました。わたし個人としてはうーんだけどね。何が正解なのか探そうとしたけど、結局は個人の信条の話なので正解がないっぽい。散々話しておいて浅いまとめですけど、暖かい気持ちでみんなで楽しめたら一番いいよね、ということですね。

アイドルはマインドである

同じような理論として「ギャルはマインドである」がありますが、これはみちょぱが言ってたんだっけな?ギャルメイクすればギャルになるわけじゃなくて、「男に媚びない・我が道を行く」のがギャル、みたいな確かそんなような理論だったはずです。アイドルも同じなんだな、と思いました。

わたしはずっと「顔がカワイイ」とか「スタイルがいい」とか、アイドルをビジュアル面でしか認識してなかったんです。言ってしまえば、「顔がかわいくなきゃアイドルとは呼べんだろ」みたいなことです(そこまでは思ってなかったけど)。でもアイドルらしさってほかにもいっぱいあるんだなということを今日感じました。ギャルも同じですよね、「ギャルメイクしてりゃギャル」ではないのと同じように、「顔が可愛くて細けりゃアイドル」というわけではない。

別に今日出てた演者たちの造形がよくなかったとか全くそういうわけではなく、アイドル性は所作に出るなあと感じたんですよね。それこそあむちゃんの感想でも触れましたが、「手を振る」「一人一人客の目を見る」「歌わないで踊っているだけの時も顔を作る」とか、アイドルはとにかく歌って踊っているだけじゃない。ひとりひとりの顔を見て、ファンを認識して、表情もコロコロ変えて、とにかく忙しいんですよ。ハ~~~うちは馬鹿だった、アイドルをただ可愛くてスタイル良くて頑張っているだけの人々と思っていた…と反省しました。思い返せばただの振り付けなので本当に恥ずかしくなるんですが、ひでりちゃんがわたしの目を見て手を差し伸べてくれた瞬間があって、わたしは思わずこの世界にわたしとひでりちゃんと2人きりのような気持ちになって、手を振ってしまったんですよ。こりゃアイドルが好きになるのわかるなあ、と思いました。あれ、そういえば電気のライブに行ったとき瀧が同じことをしてくれたんですが、瀧もアイドルだったということか。

 

そんな感じでした。鬼長くて本当にすみません。あみゅーる関係者の方、わたしは考えることが大好きなだけで、むちゃむちゃ楽しかったので安心してください。あと「プロ意識を持ってやってたのに…」という場合は今度怒ってください…傷つけていたら本当に申し訳ない。

結構どう見るべきかみたいなことについては悩んでいる?ので、もしご意見あったらコメントとかリプとかほしいです。いやまあ、「人それぞれでええやろ」に帰結すると思うんだけど…

ではでは今日はねます!おやすみなさ~い!