良い町

高速バスに乗ってこれから帰るところだ。パソコンがなくて暇なのでブログでも書くことにする。

 

せんぱいの住む町はとてつもなく何もないが、最近はその何もなさが却って心地良いように思えてきた。

良い町に見えている第一要因はせんぱいがいるからだと思うし住むには不便だと思うけど、でもあの自然の美しさは札幌にはないものだと感じる。人工物ほぼ0の純粋な自然って札幌ではなかなか見られないよな。円山とか藻岩山とか、まああるにはあるんだけども、何か違うのだ。「ぼくのなつやすみ」感が足りない。しかしよく考えるとぼくのなつやすみは主人公がド田舎に行く話なので、わたしは今褒めたつもりで痛烈なディスりをかましてしまったのかもしれない。

でも元々自然が好きなので、青々と元気に生い茂る草木を見るとうれしくなる。なんだかんだ夏生まれなので夏が好きなのかもしれん。ガリガリ君を食べる初夏をわたしはいつまでも愛していたい。

 

あと、この町は食べ物が本当に美味しい。久々に食べたからかもしれないけど、昨日道の駅で食べたソフトクリームは本当に美味しかったし、海産物も美味しい。わたしはウニってもんの美味しさが全くわからなかったんだけど、せんぱいの町で食べさせてもらって初めて美味しいものなんだってわかった。高いからみんな有り難がって食べてるだけなんだと思ってた。ちゃんと美味しかったんだな。

あと、ホタテも"まあ好き"くらいだったんだけど、剥きたてのホタテのヒモは噛めども噛めども無限に美味しいことをこの町で知った。当たり前のことだが、世界にはわたしの知らないことがまだまだたくさんある。それを面白くも感じるし、すべてを知らないままいずれこの世を去ることが悲しくも感じる。でも、ウキウキが無限と思ったら好ましいことか。完全な人生を求めたいけど、完全になるとつまらないだろうな。

 

そうそう、いつも帰るときは学校に行くだけだから化粧をしないんだけど、やっぱり化粧をすると気合いが入るというか、人間活動をまともにやるぞという気持ちになる。男の人は何で気合いを入れるんだろう、髭剃りかな?

 

あと昨日も言ったけど、余市小樽合宿が楽しみすぎる。いつも旅行というと死を連想して怖がるのに、今回はあんまりその気配がなく、逆に怖い。怖がることが常になると怖がらなくなることが怖くなるんだな。あまり考えないようにして過ごしたい。日夜手のひらを眺めて生命線を確認している。

 

眠いので居眠りを決め込むことにする。おやすみなさい。