家族

母の日でした。

母はチーズケーキが好きなので買ってこようかな、と思っていたら父親がケーキとケンタッキーを買ってきたので、セ~~~~フ、みたいな気持ちになった。

母親と父親はなんというか…"家族"をうまくやるのが下手な人で、昔はもっと上手だったのかもしれないけど、「うまくやろう」という気概が全然見られないんですよね。わたしはよそに"家族"を形成したことがないからわからないだけなのかもしれないし、むしろあの気を遣わない空気感が"家族"なのかもしれないんだけど、でも親しき仲にも礼儀ありだと思うから、いちいち些細なことで険悪になってるのがマジでしんどい。あと娘を仲介役にしないでほしい。

 

父は若干モラハラ気味の人で、母はずっと専業主婦でした。

最近になって老後の資金を貯めるために母はパートに出始めたんだけど、5時間くらい働いてきて疲れ果ててるのを見て「たかが5時間で何よ」と父は思っている様子(ダメポイント1:母と同じ体力水準でもなければ同じ労働をしているわけでもないんだから何も言う資格はないのでは)。

対する母は昔親戚関係のことか何かで「お前は黙っとけ」と父に言われたことをずっと根に持っているらしく、思ったことを何も言わない。

で、これに関しては本当に理由がわからないんだけど、父は家族でご飯に行っても「これがいいよ。これにしなよ」とやたら母に自分のおすすめ(?)を押し付ける節があって、断ると拗ねるんですよ。安いものが大好きな人なので、ご飯に限らずスーパーに買い物に行っても「こんなに入って安い!」と、そんなに使わないよ~という量のものを持ってきたりして、「そんなに使わないよ」と言うとまた拗ねる、みたいなそんな感じ。精神がキッズ…「○○してやったのに」という言葉をよく使うので、他人に対する期待値が高すぎるんだと思うんです。需要と供給がミスマッチだったら、いくらその行為が善意だとしてもうれしくはないですよね。

 

まあ、それで母は何か言われるといつも(何言うてんねんこいつ)みたいな顔しながら黙り込むんですけど、その一連の流れがわたしはめちゃムカつくんですよ。

言いたいことは言えばいいし、「わたしにはわたしの意思があるんだから押し付けないで」と言えば済む話じゃないですか。それでまた相手が拗ねるならちゃんと正対して「こういうことされるの嫌だからやめてほしい。何か理由があるなら言って」って言えばいいじゃん!!!!と思ってしまう。それがパートナーシップを形成するってことなんじゃないの?なんで娘のわたしがいつもいつも大人2人の間を取り持たなきゃいけないのよ。「焼鳥がはっきり言ってくれてスッとしたわ~」じゃないわよ、自分で言いなさいよ!!!まあたぶん父は話し合いを持とうとしても途中でキレて成立しない人だからこうなってるんだとは思いますが!!!!

 

大体わたしは知らない話なのであまり強くは言えないですけど、嫁に行ったとは言っても結局よそ者であることには変わりないのに、家族間の歴史とか軋轢みたいなことを伝聞でしか知らない母が口を出すと、問題が余計こんがらがる場合だってあるかもしれないじゃないですか。と思うと、父も1から10までちゃんと言いなさいよという感じだけど「口を出さないでくれ」となるのは分からんでもない。我が家は特に、親族間の軋轢が強そうなので…

だから若かった母にはとてもショッキングな出来事だったとは思うけど、そのことを日常全ての事柄に一般化(?)してしまうのはちょっと大げさすぎると思うんですよね。

とはいえ結婚生活20年の蓄積があるのでもう半ば諦めの境地なのかもしれないし、わたしもこんなところに書いてないで両親に言えという話なのですが、正直わたしが就職して独立して暮らせるようになったなら別れようが何しようが知~らねなので、まあいいかなとなってしまっている。だってもうわたしが巣立ったら彼ら彼女らの人生第二部みたいなもんだし、各々やってられない!と思って好きな人をまた新たに作るなら、それもおもしろいし良いことだと思うんです。わたしはどちらの味方でもないので随時どちらにも会いに行きますが。

 

しかしここで問題提起しないところが二人を諦めの沼に沈めてしまっている要因なんだろうか…でももう娘は疲れたんですよ、険悪になる度に無邪気な娘のふりをして明るく振る舞うのが…

 

背景について語りすぎて母の日の惨劇について何も話していませんでした。

そう、父が夜ごはんのごちそうとケーキを買ってきたんです。母の「わ~~ありがとう!いただきま~す!」が貰える期待に胸を膨らませて。

でも母はまたこう…下手なので、「え~お金もあげてないのにごめんね~、なにこれ晩御飯?へ~」みたいなこう…薄い反応。

それで父は拗ねるわけですよ。正直父も「きみの『ために』買ってきて『あげた』よ」と恩着せがましい感じだし、頼んでねえよこちとらみたいな気持ちにもなり得そうなんですけど。そもそも母の日はお母さんありがとうの日なので、母的には「いつもしてることを考えたらしてもらって当たり前や」くらいの気持ちだったのかもしれないし、そう言われてみればかなりそう。。

そんな感じで冷え冷えとした雰囲気の中家族てんでばらばらにケンタッキーをむさぼりましたが、なんとかその空気を払拭したくて「おいしい!おいしい!」とわたしだけが喜んで食べ、みたいな…世間みんなこんな感じなんやろか…

 

なんというか、相手に自分が求める反応を期待しすぎる父も悪いし、照れなのか苛立ちなのかわからないけど、素直に思うことを表明できない母も悪いし、それを指摘できないうちも悪いのかもしれません。まあ少なくともこの無償仲介業者を辞めたいなら、言わなきゃいけませんね…

 

以上でした。家族事情、みんなこんなもんなんだろうか…。もっとやるべきことありまくりなのにふつうに遊んでしもた。寝ます。おやすみなさいませ。