ジェンダー・ステレオタイプ

こんばんは!焼鳥ちゃんです。焼鳥ぢゃんって言いにくいな~ってことに気づいたのでちゃんにしました。またぢゃんに戻るかもしれませんが、特に意味はない文字なので…

今日読んだジェンダー学の本が面白かったから、シェアします。

ジェンダーの心理学―「男女の思いこみ」を科学する

ジェンダーの心理学―「男女の思いこみ」を科学する

 

 99年が初版?らしいんだけど、とても勉強になった。

正直平たい言葉で書かれているとはいえ物語とは違うので、なんとか半分くらいは理解できたかしら……という感じだけど、でも面白かったです。

何点か印象に残ったのが、

  • 「男らしさ」「女らしさ」という枠組み(ジェンダーステレオタイプ)は社会から与えられるものであって、生物学的に備わった能力とかではない
  • 人はみな、無意識的に(?)己の思うステレオタイプに沿って振る舞っている
  • 「社会性」と「思いやり」を持ち合わせたアンドロジニーが最強
  • 「男らしさ」もまた人を苦しめる

っていうところでした。

カップルがデートしててご飯食べるとき、女の人はいつもより少食になる傾向にあるんですって。それは「女は食が細い」っていう己の中の(世間の?)ステレオタイプに沿った行動らしい。人間自らが無意識にステレオタイプに基づいて行動しているとは思ってなかったので、ハハア~と思いました。

ちなみに女の人だけじゃなくて、男の人も、女の人の前では重いもの持ってあげたり機械を直してあげたり、ステレオタイプに基づいた行動をするそうです。

理系科目を学ぶ女性って少ないけど、別に必ずしも男性の方が得意ってわけでもないらしい。ただ、周りからの「女の子なのにね~」みたいな視線・圧力とか、自分の中の「女らしさ」との葛藤で、結局「自分らしさ(自分のやりたいこと)」を曲げて、理系のを選ばなくなってしまうんですってよ。

 

まあ20年も前の本なので現在の方がだいぶ進んできているんだろうななとは思うけど、やっぱりそういうステレオタイプ的なのはもう、捨てた方がいいよねと思う。

社会を知らない小娘の理想論かもしれないしこれ何回も言ってる気がするけど、みんなが好きな生き方を選べたらいいよね。男の人がお化粧してスカート履いたっていいし、女の人も管理職とかやれたらいい。もちろん、専業主婦やりたい人は専業主婦を選べたらいい。家事や育児の担い手は家庭それぞれで決めたらいいし、そこに固定観念みたいなものは、いらんよなあ。

女嫌いの男性、いわゆるミソジニーに関してわたしはまだ何も勉強してなくて、なぜ女を憎むのかというメカニズムはよくわからないんだけど、Twitterで「女は感情的で云々」とか、そういう発言をしているのを目にしたことがあって。

女が感情的っていうのもまた、ステレオタイプなんですよね。

実際には感情的でない女性もいるんだけど、そういう人に触れ合ってなかったり、あるいはステレオタイプが脳内で先行しすぎて、感情的でない女性に会ったとしても、一般的な女性とは違った『例外』として認識してしまうらしいんですよね。だから、「一般的な女性は感情的だ」って結論は変わらないままらしい。

そういう時、女性にたくさんの肩書(女性・公務員・PTA役員・妻・母)があると、『女性』ってのはその人に当てはまるいくつかのカテゴリーの中の1つでしかなくなるから、『女は』という文脈にはなりづらい。だから、女性が複数の役割を持つことはジェンダーステレオタイプを緩和することの一助になるんですね。

 

結局は、「男は強くてかっこよくて剛健で社会性があって論理的だ」「女はか弱くて美しくて感情的でやさしくて母性的で感受性豊かだ」みたいなのは、全部幻想だってことです。生物学的に与えられたものでもないし、もちろんその人自身に備わった能力だってあるでしょうが、必ずしも「男だから」「女だから」ということはない。うちもジェンダーステレオタイプに呪縛されてんだな~と思いました。

 

でも読んでて思ったけど、「男にはプライドが云々」って言いますよね。

「成功しないといけない」みたいな気持ちが男性は強いって書いてたけど、これもジェンダーステレオタイプであって、別にそんなことはないとするならば、男はプライドが云々っていうのも、全部幻想ってことになるんだろうか。う~ん、「男が社会的強者」なのではなく、「成功した人が社会的強者」になるんだから、男の人みんながプライドの塊とか、そういうことではなくなるってことなんだろうか…わからなくなってきた。ていうか、うちは男の人じゃないからほんとにプライドの塊なのかわからないし、最近の男の人がどんな風に育てられてきているのかも、わからない…「男の子なんだから泣いちゃダメ!」ってやっぱり言われてきたんでしょうか。育てられる過程で特に言われなくても、他者とのかかわりの中で意識していくものなのかな?分からん…

 

わからなくなってきたのでもう一度読まなアカンかもしれません。だけどジェンダーの勉強は生活に根差していてすごく面白いし、これからを生きる身としてはとても重要なことだなーって思います。子を産むかわからないけど、社会は結局人間の集合体なので、自分自身が・自分の子供が、社会にいい影響を与えられるような人間に、ならないかんわね…(講義に出ていない人間が、果たしてそうなれるのか…)

 

今日は以上でした。そのうち図書館に返すので、興味ある人はよかったら読んでください。図書館2階に上がってカウンター超えて左手の、長机がいっぱい並んでるゾーンの社会病理系(少年犯罪・性犯罪)の本がある棚の裏側にあります!!!!!ローカル情報!!!!

あ~~~明後日楽しみすぎて明日学校行けるかしら……楽しみなイベントの前に精神が遠足になってしまうの、もうやめたい、あんた21になるんやで!ではおやすみなさい……