ボヘミアン・ラプソディを観た

ボヘミアン・ラプソディを観ました。書いてた記事が全部飛んでなかなか打ちひしがれている。Queenにあまり興味はなかったけど、面白い映画でした。創作なら普通におもしろかった〜で終わってたと思うけど、実在の人物の話なのでダメージがでかい。

あらすじは、まあ、フレディ・マーキュリーの生い立ちです。人種、性的マイノリティ、宗教、の狭間で、孤独に追いやられていった人々の映画だなあと思いました。

フレディがゲイであることによって孤独になっていくところから、バンドに戻ってまたやり直す過程、そして続くライブエイドのシーンがとても感動的でした。なんだか言葉では陳腐にしかならなくて無念。物語としてはありがちというか、まあ唯一無二って感じでもないので、月並みな表現しか出てこないな。

特に印象的だったのが、ラストシーン、ライブエイドでボヘミアン・ラプソディを唄う場面。フレディはとにかく孤独です。周りに支えてくれている仲間はたくさんいるんですが、それをフレディ自身がきちんと受け止められていない。

ゲイであることによって恋人を失い、孤独感に沈み、色んな男性と刹那的に遊ぶ中でエイズを患ってしまったわけですが、迫り行く死を受け入れ、家族にも恋人を紹介して(=自分がゲイであることを明かして)、それを受け入れてもらったのちに歌うボヘミアン・ラプソディ

「ママ、死にたくないよ 時々思うんだ 生まれてこなきゃよかったって」

って詞は本当に辛かった。別に曲は暗くないしフレディも明るく(?)歌ってるからなおさら悲痛だった。ああ、人は死ぬんだなと。胸がヒリヒリするというか……これが創作ならよかった。でも、現実なんですよね。現実だし、フレディはもう亡くなっている。なんだか物凄くやるせなくなった。生命を振り絞ってステージに立つ姿はすごくパワフルで、だからこそ繊細さが浮かび上がるというか……うまく言えないので見てください。むずかしいな。

このところ悲しくなる話が多くてなかなかぼんやりしてしまいます。物理的に、なぜか家に帰るとすぐ眠くなるというのもある。人生長いか短いかわからないのが嫌だな。いつ死ぬかわかっていてほしい。わかってたらそれはそれで怖いと思うけど、それまでは何しても死なないってわかったら人生楽しめそうじゃないですか。

献血ポスターの話、TLに流れてくるから見ちゃうんだけど、何が正しいとかさておき性転換してえ〜の気持ちが高まります。この国で女やるの嫌ですね。まあ匿名だから好きに言えるわけで、普通に暮らしてて何か言われることは少ないだろうけど、だからこそ怖い。わたしの近しくて好きな人たちがあれについてどう思っているのか、怖くて逆に聞けない。政治と野球の話はするなみたいなね。。

そんな感じでした。ボヘミアンラプソディは一見の価値アリだと思います。ぜひ見てみてください。ではまた!