ピーマンはうまい/新千歳空港はそんなにすごい?/インカのめざめの異変

人類の通過儀礼、出生・成人・ピーマン・死

 ピーマンのことをずっと「嫌いではないが、薄ら苦くて冴えない野菜」だと思っていたのだけど、最近生で食べると青臭さでぶん殴られる感じがして最高においしいことに気づき、日々狂ったようにピーマンを食べている。特に父が趣味でやっている家庭菜園のピーマンは緑が超濃くて味も青苦くて大変おいしい。ピーマンが育つさまが想像できすぎて日差しそのものを食っているみたいな気分になる。

 今までいくらやウニや、その他いわゆるお高い「ご馳走」と呼ばれるものがあまり得意ではなく、うちは子供舌だな~と思っていたけれど、それらの克服よりもピーマンがおいしく(しかも生で)食べられるようになったことの方がよっぽど「大人になった感」がある。はっきり言って初めてお酒飲んだ時よりも成人した感がある。しかしブラックコーヒーは好んで飲まないので、まだ大人とは言えないか。嫌いではないのだけど、ブラックコーヒーは甘いものと一緒に飲む時に初めて真価を発揮するのであって、ブラックコーヒー単体で飲むのはただの苦み我慢大会では?と思ってしまう……。まずいとは思わないけど(苦みの奥のおいしさも理解できているつもり)、わざわざこだわってブラックを飲む理由もないので、コーヒーを飲む時はいつもミルクと砂糖を入れてカフェオレ?カフェラテ?にして飲んでしまう。私の次の通過儀礼は「ブラックコーヒーを美味しく飲めるようになること」かもしれない。「通過儀礼」の使い方あってるのか知らんが。

新千歳空港ってそんなすごいか?

 「新千歳空港はすごい」みたいな話をよく聞くが、あまり旅に行かないので、入り口入ってすぐのところにぽつんと佇む何らかの牛丼屋とおびただしい量のお土産屋さんしか記憶にない。私は道民なので新千歳空港でお土産を買う必要もなく、いつも旅に行く時か帰ってくるときしか訪れないから、そのポテンシャルをわかってないのかもしれない。温泉があったり映画が観れたり泊まれたりするのは確かにすごいけど、でも、それって別に空港でやらなくても良くない……?と思ってしまう。空港でやる(できる)から良いのだろうか。個人的には関空の方がよっぽど立派でデカい空港に感じる。ご飯も美味しい記憶がある……ていうか単純に551蓬莱がおいしいだけかもしれない。

 なかなか旅の用事がないと遊びに行く機会がない(何気に往復2000円くらいかかるし)けど、函太郎に行きたいので札幌にいるうちに普通に遊びに行きたいな~と思っている。あとたまに寂れまくりのレラも見たくなる瞬間がある……。たまたま行った時が寂れてただけなのかな。分からないけど……。冬になる前に行きたいなあ。

インカのめざめに飽きつつある

 前も書いたかもしれないが、インカのめざめという芋が大大大好きで、近所のスーパーで見かけたら必ず爆買いしている。のだけど、一番最初にインカのめざめを見つけた時が一番おいしくて、それ以降買う度に「これじゃない感」があって毎回残念な気持ちになっている。最初の時はたぶん新じゃがで、皮も薄く、そのまま茹でて何もつけずに食べてもとてもおいしかった。2回目は皮が厚くてちょっと違う感があった。番外編的に彼氏の家でも一回食べたが、それはホクレンが卸していた奴なので普通においしかった。で、今日で3回目だったのだけど、なんだかえぐみがあって、バターやマヨネーズがないとあまりおいしく感じられなかった。インカのめざめに一体何が起こっているのか私にも分からないのだけど、そんなことが続いていて、インカのめざめへの信頼が揺らぎつつある。あと単純に芋をただ茹でたやつを比較的高頻度で食べすぎていて、若干飽きてきている。9月中旬に帯広でインカのめざめをたくさん食べられるはずなので、そこで信頼を取り戻したい。とはいっても、心のどこかで「所詮は芋、取り返せる感動も知れているのでは」と思ってしまっている自分もいて、一度失った信頼を取り戻すのは難しいんだな……ということを芋から学びつつある。芋、奥深い。まさか信頼の貴重さを芋から学ぶとは。

 

 ていう話でした。最近食べ物のことばかり話している気がするけど、食べ物のことばかり考えているからです。また書きます。